2011年2月18日金曜日

Inside Terrorism

一学期の成績が17日、発表されました。予想通りの可もなく不可もない結果でした。ほとんど一筆書きで終わらせたエッセイもあったので、二学期はもっと早く書き上げて、じっくり検討し直す余裕を作らねばと反省しています。唯一の収穫は、国際法に興味を持てたことで、テロやテロ組織への反応を法制度の面から分析する目を養えたと思います。好きこそものの上手なれ、か、レポートもエッセイも楽しんで取り組めた国際法と武力行使の最終評価はFirst Class Gradeでした。

2月から二学期が始まり、3コマの選択必修では、Political Terrorism, American Foreign Policy, Politics in Eastern & Central Europeを選びました。American Foreign Policyは修士論文のテーマと直接関係ないのですが、米国は日本にとって必要不可欠な同盟国であるし、対テロ政策が外交にどう反映されているか、欧州から見た米国像、など興味は尽きません。せっかくFulbrightでアメリカ社会を研究する機会を与えてもらったので、更に米国の分析と理解を深めようと考えました。

修士論文に欠かせない講義の一つPolitical Terrorismでは、Bruce Hoffmanの"Inside Terrorism"を教科書にしています。HoffmanはやはりGeorgetownの教授で、留学当時、TerrorismやInsurgencyの講義を取ろうにも、大人気ですぐに締め切られていました。その著書が米国だけでなく、こちらでも教科書として使われています。久しぶりに読み返していて、議論の深さに感銘します。レファレンスも幅広く、「これだけの論文や本をどうやって読みこなして構成するのか」と驚くほど大量で充実しています。

Hoffman, B
http://explore.georgetown.edu/people/brh6/?PageTemplateID=81
Inside Terrorism
http://explore.georgetown.edu/publications/index.cfm?Action=View&DocumentID=21018

HoffmanやByman, Pillarといい、やはりGeorgetownは優秀な教授陣を揃えています。さすが、年間200-300万円の学費を要求しているだけはあります。付言すれば、Inside Terrorism拡大版の前書きに、"Yamazaki Mayuka"さんという日本人学生(2006年時点)への謝辞が書かれています。オウム真理教による一連のサリンガス・テロの資料を翻訳されたようですが、Hoffmanのような学者の作業をお手伝いされるなんて、素晴らしいし、羨ましい限りです。

ところで、テロリズムを日本で学ぶにはどうしたらいいか。こんな記事を見つけました。

http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-330.html

こういった方々がおられたのか、と自分の無知が恥ずかしい限りですが、私はまず、Hoffmanの本をじっくり読むことをお勧めしたいと思います。Political Terrorismの講義の評価は7000 wordsの期末エッセイのみ。何としてでもFirst Class Gradeを取りたいものです。

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