2010年10月2日土曜日

Garda, Irish Police

Garda,アイルランド警察関係者と話す機会がありました。以下はそのメモ。
  • 職員は総勢約14000人。アイルランド共和国全体の治安維持と犯罪捜査を担う。国の規模が関係しているのだろう、米国や日本のような自治体警察制度ではなく、警察官としてGardaに入れば、国内の様々な地域へ配置され、任務にあたる。
  • 日本の警察のように、刑事捜査部門と警備・公安情報部門を有している。
http://www.garda.ie/
http://www.garda.ie/Controller.aspx?Page=40&Lang=1
  • 犯罪収益やマネーロンダリング捜査の専門部門もあるほか、入国登録・管理を担っている点も大きな特徴だ。
http://www.garda.ie/Controller.aspx?Page=28
http://www.garda.ie/Controller.aspx?Page=31&Lang=1
  • 制服警官は銃を携帯していない。
  • PSNI, Police Service of Nothern Ireland,北アイルランド警察との情報共有や協力関係は和平合意とその後のPower Sharing体制を受けて順調だという。既報の通り、ここ2-3年は和平合意に反対する勢力による事件が多く、犯罪者の抜け道となっている南北国境の捜査協力と強化が喫緊の課題だという。
http://www.psni.police.uk/
  • アイルランド外部、国際的にはInterpolとの情報共有や協力関係が深いという。関係者によると、アイルランド警察は北アイルランドを除く他国との情報共有にあまり積極的ではなく、公的情報やデータも外部に出さない傾向にあるという。この点は日本警察と似ているかもしれない。ただ、あくまでも表向きの話であり、捜査部局間や幹部レベルでは綿密な連絡と共有をしていると考えてもおかしくないだろう。
  • 参考までに、アイルランド軍は米軍との協力関係は緊密なようだ。アイルランドで接触した米軍関係者も「アイルランドにとって第一の同盟国は、(英国ではなく)我々米国である」と言い、その点はアイルランド人も共通認識を持っている。

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