2011年6月27日月曜日

MI-5, MI-6 and Churchill-Glance at London

6月、ダブリンから飛行機で一時間余りのロンドンへ行ってきました。テムズ川上空を西へ向かいながら高度を下げ、ヒースロー空港に着陸。アイルランド共和国からの乗客専用と思われるゲートとバッゲージクレームを通過したのですが、こんなところにも愛英間の歴史が垣間見えます。空港からは地下鉄・チューブでロンドン市内のキングス・クロス駅で下車しました。
ホテルに荷物を置き、早速向かったのはテムズ川の南側にあるMI-6本部です。チューブのVauxhall駅で下りて階段を駆け上がると、エメラルドグリーンのガラスとベージュ色の壁が重層的に組み合わさった要塞のような建物が眼前にそびえ建っていました。正面玄関はもちろん、外観のいたるところにCCTVがレンズを光らせています。テムズ川の目の前に位置していることから、本部近くには散歩道が整備されており、川岸で犬と戯れる人や、散歩道のベンチで肩を組んで仲良く話す男女の姿もありました。
 
 Vauxhall橋を渡ってMillbankを北へ歩き、MI-5本部が入る政府ビルを目指します。MI-6をGoogleで検索すると地図にも表示され、写真も出てくるのですが、MI-5の方は出てきません。そのため、所在地はChristopher Andrew博士のMI-5公式史書"The Defense of the Realm"で調べておきました。本部が入ると思われる建物はテムズ川沿いに建ち、対岸の右手にはMI-6本部が見える位置関係で、Millbank SW1にあります。
通りの左側がMI-5本部ビルで、その先には国会議事堂が見えます。重厚な石造りの建物が歴史の長さを感じさせますが、MI-5もMI-6と同様、設立されてから100年も経過していません。通りかかった時間は既に18時を過ぎていました。入口の人気のなさに秘密性、神秘性を一層引き立てられます。
ロンドン市内の博物館では、第二次世界大戦中にチャーチルと政府が空襲を避けながら指揮を執った"Churchill War Rooms"を見学しました。現在は財務省と外務省の建物の地下空間に、政府幹部の執務室や会議室、作業室、電話室、更には、台所や寝室など多くの部屋が広がっており、戦時中そのままに保存されています。チャーチルがこの地下室で愛飲したシャンパンやワインのほか、在職当時の首相官邸の正面玄関ドアまで展示されていました。
 
 

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