2010年8月18日水曜日

Countering Counterfeit

De La Rue chief James Hussey resigns over banknote paper problems

By Zoe Wood and Graeme Wearden guardian.co.uk, Thursday 12 August 2010
 
世界150カ国以上に紙幣やトラベラーズ・チェック類を販売する"De La Rue"社の社長が、18機ある製造機械のうち、1機の不具合による製品(紙幣類)劣化の責任を取って先日、辞任しました。

http://www.guardian.co.uk/business/2010/aug/12/de-la-rue-chief-quits

De La Rue社は、問題の発覚で紙幣類の発送が遅れたと説明しているようですが、不具合や劣化の詳細を明らかにしていません。記事には、「(対象は)英ポンドや米ドル、ユーロの類ではない」とだけ書かれています。株価は一日で10%下落しました。

会社にとってみれば隔靴掻痒でしょう。説明責任を果たそうと、原因や不具合、対象紙幣類を詳細に説明すれば、偽造犯を利することになり、国家的、国際問題を引き起こしかねません。事件取材で多少の経験があるのですが、どこの国でも通貨偽造は国家の経済を混乱に陥れる重要犯罪とみなされるているからです。その点、De La Rue社の歯切れの悪さも理解できなくもありません。

ですが、別の記者はこんな皮肉を利かしたコラムも書いてます。

http://www.guardian.co.uk/business/2010/aug/12/de-la-rue-banknotes-viewpoint

余談ですが、2005年に北朝鮮が大量に偽造した米ドル紙幣をマカオの銀行に預金し、money laundering(資金洗浄)していた"Banco Delta Asia"事件が発覚、六カ国協議が中断されるなど外交問題にも発展しました。元米政府高官によると、この事件の端緒は2001年の9/11テロ直後のこと。国を挙げて同時多発テロの捜査や情報収集を進める中、偽造通貨事件を所管するSecret Serviceが偽ドル札を発見し、北朝鮮の国家犯罪であることを突き止めたということです。

As to a serious counterfeit crime, "Banco Delta Asia", a former US official explained in author's interview that  US Secret Service found counterfeited US dollar "Super-Note" firstly just after the September 11th terrorist attack and this was the tipping-off of Banco Delta Asia. The investigation was going on, then US authorities revealed the note was created by DPRK and verified North Korea's money laundering in Macau.

最後に、こういう会社があったのかという興味から、De La Rue社のHP

http://www.delarue.com/Home/

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