2013年6月22日土曜日

日本版NSCについて

先日久しぶりに、東南アジア某国出身で、政府に近い人と話したのですが、「日本に情報機関呼べる組織がないのは信じられない。絶対に作るべきだ」と強調してました。ちなみに、その人の出身の東南アジアの某国とは、太平洋戦争中の一時、日本に進攻された国ですが、そんな過去の歴史があっても、日本の安全保障体制の在り方を疑問視していました。

本当に機能するNSCの設置や、強力な対外情報収集の体制作り、組織化なんて、日本では夢の夢なんでしょうか。下記リンクの記事を読むと悲観的にならざるを得ません。しかし、それでもやっぱり、何とかできないかと思うのです。安全保障体制強化に対する意欲が高い安倍政権のうちに、という意味で急ぐに越したことはないのですが、時間をかけて築いていく、組織だけじゃなくて、政府内、世論の支持・共感も醸成していくことも必要でしょう。

http://www.nikaidou.com/archives/37524

http://downing13.exblog.jp/20578238/

東京にいて、普段から情報や安全保障のことを考えて暮らしているからかもしれませんが、日本は脆弱に見えますし、外部から浸食されている、表現は悪いですが、”食われている”なと思います。政治にしろ、経済にしろ、社会にしろ。特に日本の場合、経済・企業の弱体化、あるいは二極化が進む一方ですから、狙われるリスクはこれからも高いと言えます。

「現象の背後にある要因は何か」「言動の意図は何か」そして「そこに隠れたリスクはないか、あるとしたら何か」を常に考えられるようにしなくてはならないでしょう。NSCにしろ情報機関にしろ、一国においてはそのための構成組織でしかありませんが、それがないのが今の日本です。


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