北アイルランドで反体制派への取材を重ねていたフリー・ジャーナリストの任意聴取が容疑者逮捕につながった要因の一つとして、物議を醸しています。容疑者の弁護側は、ジャーナリストの証言が二転三転しているとして、信憑性に疑問を呈しています。
http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2010/0821/1224277317745.html
ですが、注目すべきは、聴取されたジャーナリストは捜査当局に仕事で使う携帯電話とSIMカードを押収されていることです。通話記録などの解析が目的でしょう。SIMカードは返却されたものの、携帯電話は未だに捜査当局の手元にあることから、ジャーナリスト本人はもちろん、記者の組合も非難の声を上げています。
http://www.irishtimes.com/newspaper/ireland/2010/0821/1224277317758.html
当局側は、ジャーナリストの質問にも「捜査上の秘密」を理由に詳細を語りません。北アイルランドや英国でテロ対策・政策上どのような法制度があるのかは今後調べたいと思いますが、テロ捜査と取材・報道の自由との距離感について考えさせられる記事でした。
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