トニー・ブレア英国元首相の回顧録"A Journey"が9月1日に発売されました。出版を記念してブレア氏のサイン会が4日午前11時にダブリン中心部にある老舗書店"Eason"で開かれるので、見に行こうと思っています。
Guardian紙では発売日当日にブレア氏のロングインタビューを掲載、併せて回顧録の内容も説明していました。おもなトピックは、イラク戦争で戦死した兵士と遺族への謝罪、対アフガニスタン政策、ブラウン前首相との確執などです。
これに対し、Irish Times紙では2日付紙面で同書を紹介しましたが、紙幅を割いていたのは当然、北アイルランド和平交渉に関する記述です。当時の交渉を英国サイドから探る絶好の資料となるかもしれず、読む価値がありそうです。また同紙は、アイルランド系英国人でブレア氏が22歳の時に亡くなった元首相の母親に関するサイド記事も掲載、目を引きました。
ブレア―クリントン政権時に和平合意が成立した北アイルランドですが、Real IRAとギャング達の暗躍は現在も活発で、広く幅を利かせているようです。
http://www.independent.ie/national-news/rira-expanding-its-crime-empire-2297954.html
爆破や射殺事件だけでなく、薬物取引、人身売買、パブの用心棒…と、Independent紙日曜版の記事がRIRAとギャングの暗躍をまとめています。懸念されるのは、シン・フェイン党側が現状を鑑みて、英国政府とアイルランド政府に反体制派共和主義者と交渉するよう求めているのに対し、両国政府は"this is not the case."と静観している(装っている?)点です。今後、事態はどう推移するのでしょうか。
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