2010年12月4日土曜日

Ireland & UN Peacekeeping mission

アイルランドは国連PKO活動にかなり以前から積極参加しています。国防軍や外務省のホームページによると、PKO初期の1958年から派兵しており、現在もレバノン、アフガニスタン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、チャドなどで活動しています。学科長のJohn Doyle博士によると、派兵数は全軍人の約10%で、国際的にみて高い割合だそうです。

一方、国家警察も1989年から各地に派遣され、平和構築"Peace Building"などの活動に加わっています。アイルランドとしては計46ミッションに派遣され、これまでに隊員85人の犠牲者を出していますが、大学院の講義やコメント、ゲストスピーチなどを聞いていると、中立政策に基づくPKO積極参加がアイルランドの誇りでありアイデンティティーであると分かります。

http://www.dfa.ie/home/index.aspx?id=81379
http://www.military.ie/overseas/index.htm

日本ではPKO大国として紹介されるカナダでは、国連外交やPeacekeeping, Peace Enforcement & Buildingの研究が盛んなようですが、Dublin City Universityにも講義は揃っています。列挙すると、
  • Resolving and Managing Conflict
  • International Law and the use of Force
  • International Law and Development
  • Principles of Public International Law
  • International Human Rights Law
  • Peace-keeping and Peace-Making Interventions
  • Politics of the UN
などなど。日本の大学生で国連や国際機関への就職を目指す学生は、アイルランドも留学先に考えていいと思います。周囲の友達で、修了後は国連機関への就職を希望している人は国籍を問わず結構います。私もJunior Professional Officerに応募できるくらい若ければ(32歳以下で修士号と社会経験が必須)、違った道を目指していたかもしれません。

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